Ableton Live 12.2が正式リリース 〜選択したクリップを瞬時にバウンスする新機能などを実装

Live 12.2

 Abletonより、Live 12ユーザー向けの無償アップデート、Live 12.2の提供が開始された。アップデートは、Live 12の起動時に自動で適用される。自動更新を無効化している場合は、アカウントページから手動でダウンロード可能だ。

既存エフェクトの機能強化 & 新エフェクトExpressive Chords

 Auto Filterに、Comb、Vowel、DJといったさまざまなフィルタータイプが追加され、モジュレーションセクションなどが刷新された。

 さらに、Max for Liveで、単音入力のみで和音を生成することができるExpressive Chordsが利用可能となった。52種類のコードセットを備えており、MIDI/MPEコントロールに対応しているため、ライブパフォーマンスでの使用も可能だ。

 また、Roar、Meld、Spectral Resonator/Resonatorsなども各種アップデートが行われた。RoarにはMIDIサイドチェーンとDelayのルーティングが可能となり、Meldは4ボイスのChordオシレーターとScrambler LFOが利用できるようになったほか、Spectral ResonatorsがLive 12のスケール認識およびチューニングシステムに対応した。

ブラウザー機能の改善と新しいバウンス機能

 ブラウザー機能にはQuick Tagsパネルが新たに追加され、タグ管理をブラウザー内で完結できるようになった。また複数のメタデータ列の同時表示やアイコン設定の強化により、コンテンツ検索と整理がスムーズに行えるようになったという。

 また、選択されたすべてのMIDI/オーディオクリップを、ポストエフェクトで新規オーディオトラックへバウンスできるBounce Track in Place機能が新たに導入された。これにより特定の複数クリップのオーディオ化がスムーズに行えるようになった。

PushとMoveのアップデート

 Pushには、Drum Rack内のサンプルをメロディカルに演奏可能なExpressive 16 Pitchesモードが追加された。この機能はもともとMoveに搭載されていた機能で、Pushでも利用できるようになった。またフォローアクションの追加により、楽曲構成やライブパフォーマンスでクリップやシーンを柔軟にコントロール可能に。さらにExternal Audio Effectデバイスが追加されたことで、Push Set内で外部ハードウェアエフェクトを使用できるようになった。

 またMoveは、バージョン1.5となり、Drum Rack内のサンプルを自由に分割・再編集できるスライス機能が追加されたほか、最大4トラック分をそれぞれ独立してMIDI送受信を同時に行えるようになった。

 

 

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