AppleがLogic Proの最新バージョンとなる11.2をリリースした。今回のマイナー・アップデートでは、Mac/iPad版のLogic Proでの音楽制作をサポートするさまざまな機能が強化、追加された。
強化されたStem Splitter
Logic Pro 11.2では、従来のボーカル、ドラム、ベース、その他に加え、新たに「ギター」と「ピアノ」のステム分離が可能に。新しいサブミックス機能により、ボーカル抜きのオケやリミックス用に特定パート(例:ドラムとベースのみ)を簡単に書き出すことができる。
新機能のFlashback Capture
Flashback Captureは、録音ボタンを押し忘れても、直前のMIDIやオーディオの演奏を復元できる新機能。キーコマンドやカスタムコントロールバーから呼び出し可能で、サイクルモード時には複数テイクの演奏もフォルダにまとめられる。
サウンドパック「Dancefloor Rush」などが新登場
Logic Pro 11.2では、「Dancefloor Rush」などの新しいサウンドパックが追加されており、400以上のループやドラムキット、Live Loopsグリッドなどが含まれ、Mac/iPad両方で利用可能。Mac版には、アナログテープの荒削りな音色が特徴な「Magnetic」やプログレッシブメタルギターのピッキングテクニック、リフ、さらにブティックアンプなどのエフェクトを収録した「Tosin Abasi」などのサウンドパックも追加されている。
iPad向け「Learn MIDI」
iPad版Logic Proには「MIDI Learn」機能が導入され、プラグインや音源のパラメータを外部MIDIコントローラーに割り当てて操作できるようになった。
Mac版にはノートパッド機能や新しい検索機能などの強化も
さらにMac版Logic Proのノートパッドには、Apple Intelligence(ChatGPT連携)によるテキスト生成・修正機能が統合され、歌詞やメモの作成・編集が容易に。プロジェクト内のトラック検索や選択機能も強化され、大規模プロジェクトの管理がしやすくなっているという。