qdcからシングルダイナミックドライバーのイヤモニDEBUT-CL/CSが発売

qdc DEBUT

 アユートは、カスタムIEM(インイヤーモニター)ブランドqdcとの共同企画によるカスタムIEM、DEBUTの受注を開始した。スタジオユースを想定したDEBUT-CS(55,000円)と、ライブでの使用を想定したDEBUT-CL(55,000円)がラインナップされている。

チタンコート振動板とデュアル磁気回路のシングルドライバー

qdc DEBUT

 心臓部となるドライバーには、10mm径シングルフルレンジ・ダイナミックドライバーを搭載。物理真空DCマグネトロン・スパッタリング技術を使用して製造された、高剛性かつ軽量で変形しにくいチタンコート振動板を採用する。さらにデュアル磁気回路とトリプルキャビティ構造によって、優れた音の直進性と過渡特性(トランジェント)を実現。幅広い再生周波数レンジと全域でディップのない滑らかなサウンド、サブベースまでモニターできる深い低域再生を実現しているという。

 インピーダンスは50Ωに抑えられており、プロユースを想定してピークやノイズを抑えつつ音量調整がしやすいサウンドと、高感度を両立する。

qdc DEBUT Cable

 120cmのケーブルにはニュートラルなサウンドの4芯銀メッキ銅を採用。被膜には癖がつきにくく優れた取り回しを実現するブラックカラーのTPEを使用する。プラグ部は、ワイヤレス受信機との接続のしやすさと抜けにくさを考慮し、L字のモールドタイプ。ケーブルクリップ、6.35mmステレオフォーンへの変換プラグ、セミハードタイプのキャリングケースが付属する。

qdc DEBUT 付属品

qdc DEBUT 付属品

サウンドクリエイター向けのDEBUT-CS

qdc DEBUT-CS

 DEBUT-CSは、各帯域の主張を抑え、カスタムIEMならではの利点を活かして細かいサウンドチェックにフォーカスしたスタジオユースのチューニングを採用したモデル。

DEBUT-CSの周波数特性

DEBUT-CSの周波数特性

ライブ向けのチューニングを施したDEBUT-CL

qdc DEBUT-CL

 DEBUT-CLは、大音量下でも明瞭に聴こえる低音域と、音声やクリック、音程が聴き取りやすくなるようライブ向けのチューニングが施されている。

DEBUT-CLの周波数特性

DEBUT-CLの周波数特性

DEBUT-CS/DEBUT-CL共通スペック

  • ドライバー:ダイナミック型(カスタマイズド10mm径シングルフルレンジ)
  • ドライバー数:1DD / 1ドライバー(片側)
  • 形式:密閉型
  • 周波数応答範囲:10Hz〜40kHz
  • 入力感度:110dB SPL/mW
  • インピーダンス:50Ω
  • 外音遮断:26dB
  • ケーブル/プラグ:4芯銀メッキ銅DEBUTケーブル
  • ケーブル⾧:約120cm
  • コネクター:qdc 2pin / カスタムIEM 2pin(0.78mm)フラットタイプ
  • プラグ:L字モールド(3.5mm)
  • 付属品:DEBUTケーブル、ケーブルクリップ、 3.5mm to 6.35mm変換プラグ、セミハードキャリングケース(黒)

 

製品情報

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