Wavesから周波数帯域ごとの特徴を自動で捉えるスマートコンプレッサー、IDX Intelligent Dynamicsが発売

 Wavesより、周波数帯域ごとの特徴を捉えて音を圧縮できるスマートコンプレッサーIDX Intelligent Dynamics(13,090円)がリリースされた。IDX Intelligent DynamicsはサブスクリプションプランのWaves  Essential/Ultimateに加え、Wavesの製品をほぼすべて網羅したバンドルのMercuryにも収録されている。なおMac/Windows、AAX/AU/VST3に対応する。

 IDX Intelligent Dynamicsは、内蔵されたアルゴリズムによって、周波数の中で最も動きの激しい帯域を自動的に識別。スレッショルドを超えた信号を一律に下げる従来のコンプレッサーとは異なる“progressive attenuation”を用いて圧縮する。中央のスレッショルドノブを回すだけで、トラックの主役となる周波数帯域を相対的に目立たせることができるとのこと。 

 アタックとリリースを同時に調整できるスピードコントロールノブも搭載。ハードニーとソフトニーを切り替えられるHard/Softスイッチでは、ドラムなどのアタックが強い楽器や、ストリングスなどのリリースが長い楽器に対して、それぞれ適切なコンプレッションを行うことが可能だ。

スピードコントロールノブ

画面上部のスピードコントロールノブは、アタックとリリースを同時に調整可能。同下段のHard/Softスイッチはハードニーとソフトニーを切り替えることができる

 さらにIDX Intelligent Dynamicsは、ダイヤルを左右に回すことで高域と低域の圧縮率が調整できるチルトコントロールを装備。これにより、全体のトーンをダークにしたり明るくしたりすることができる。

チルトコントロール

チルトコントロールの画面、ノブを左右に回すことでEQカーブを傾けることができる

 そのほかIDX Intelligent Dynamicsには、ライブ・アプリケーション向けにゼロ・レイテンシー・バージョンが同梱されており、簡単な操作で迫力のあるライブ・ミックスを迅速に作成することが可能だという。

 

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