GENELEC、SAMリファレンスコントローラー9320AをGLM 5とともにリリース

GLM 5＆9320A

　GENELECからスピーカー・マネージメント・ソフトウェアGLM 5がリリースされた。また、GLM 5と連携する9320A SAMリファレンス・コントローラーが8月23日(金)に発売となる。

日本語メニュー表示が可能になったGLM 5

GLM 5

　Genelecが提唱するモニタリングのエコシステムUNIO（ユニオ）の中心となるべく開発されたGLM 5は日本語メニュー表示に対応。スピーディかつ高精度なキャリブレーションをはじめとした主要な機能はもちろん、接続しているSAMシステムの電源マネージメント機能が強化され、さらなる省エネ運用を可能としている。また、グラフィック・ユーザー・インターフェースの見直しによる操作性と聴覚への安全性の向上、使用製品の最新ファームウェア管理性能の向上など、さまざまな新機能を実現している。

　GLMの基幹となる強力なオート・キャリブレーション機能もさらなる進化を遂げ、最新のキャリブレーション・アルゴリズムAutoCal 2 と、新バージョンとなった WooferCal 2 によって、これまで以上に高精度かつ高速な処理を実現している。

　GLM 5は、新しいマイページ「MyGenelec」でアカウント登録することで、無償でダウンロードできる。Mac/Windows対応。

Aural IDでヘッドホンでもSAMモニターと同じサウンドを実現する9320A

9320A Header

　9320A（オープン・プライス：市場予想価格176,000円前後）は、UNIOの核となるべく生まれたリファレンス・モニター・コントローラー。レベル・コントロール、異なるスピーカー・レイアウトへの瞬時の切り替えなど、GLM 5の優れたモニター・コントロール機能を、物理的なボタンとノブで用意。画面を見ずとも手元で操作できる。また、従来のGLM Kitの機能も備え、付属の測定用マイクを接続することでスピーディかつ高精度なGLM 5でのキャリブレーションが行える。

9320Aと付属の測定用マイク。マイクはGENELEC本社工場で校正されており、シリアル番号で管理され、GLM 5と連携する

　モニター・コントローラーの補助入出力としてステレオのアナログ入出力やAES/EBUでのデジタル入出力（2ch）を備えているのに加え、ヘッドホン出力も用意。ヘッドホンアンプは16～600Ωまで対応する強力なドライブ能力を実現するとともに、今後リリースを予定しているAural IDテクノロジーと連携する。ユーザー最適化を行うAural IDテクノロジーと併用することで、ヘッドホン環境であってもSAM対応スピーカーで聴いているような仮想空間を再現できるという。