APIからモニターコントローラーMC531とチャンネルストリップTCS-IIを発売

 APIは、モニターコントローラーMC531(オープンプライス:市場予想価格438,900円前後)と、チャンネルストリップTCS-II(オープンプライス:市場予想価格614,900円前後)を発売した。

USBやBluetoothも含む豊富なソースが入力可能なMC531

モニターコントローラーのMC531

 MC531は、APIアナログコンソールのセンターセクションをモニターコントローラーとして再設計し、単体で動作可能にした製品。DAWを用いたワークフローを効率化するモニター機能を念頭に置いて設計されており、正確なリファレンスが求められるあらゆるオーディオ制作環境にシームレスに統合することが可能だという。

MC531のリアパネル

 MC531は3つのステレオ出力(XLR)を装備。1つはメイン出力で、他の2つはオルタネート出力となっている。オルタネート出力には、スピーカーの音量を調整するためのトリムを個別に搭載。また、独立したサブウーファー出力も用意されている。

 さらに、MC531は3つのステレオライン入力(TRSフォーン)のほか、AES入力(XLR)、USB入力(Type-B)、MINI入力(ステレオミニ)、Bluetooth入力を採用。多様なモニタリング環境を構築できるという。また、2つの独立したヘッドフォン出力(TRSフォーン)とトークバックマイクを内蔵。正確な音量調整を実現する41クリックのCRノブも搭載している。

512cと527Aと550Aを1UにまとめたTCS-II

チャンネルストリップTCS-II

 TCS-IIは、マイクプリ512c、コンプレッサーの527A、EQの550A、出力レベルコントロールを1Uサイズのまとめたチャンネルストリップ。512cは、マイク/ライン/インストゥルメント入力の切り替えに対応する。527Aはスレッショルド/アタック/リリース/レシオをディテントポット(段階式)で調整できるマルチモードコンプレッサーで、550Aは3バンドのEQだ。

 また、出力部にはAPIのラインドライバー325を採用。出力レベルを調整するつまみと10段階で音量を表示するメーターを備える。メーターはプリアンプの出力レベルを表示するように切り替えることも可能だ。

 各プロセッシングは、個別にスイッチインまたはバイパスすることができ、フリップスイッチを用いればEQの後段にコンプレッサーをルーティングすることもできる。さらにサイドチェイン入力とAPI 2520とトランスの組み合わせも搭載している。

 

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