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Zynaptiq ORANGE VOCODER IV〜すべてを一新したボコーダープラグインの雄

Orange Vocoder IVメイン

 Zynaptiqから、ボコーダー・プラグインのORANGE VOCODER IV(オープンプライス)がリリースされた。MUSIC EcoSystems STOREでは通常30,800円のところ、6月1日(木)までイントロ価格の18,480円で販売される。

前バージョンのORANGE VOCODER AU

前バージョンのORANGE Vocoder AU

 ORANGE VOCODERは1998年にProsoniqから最初のバージョンがリリース。直近のバージョンORANGE VOCODER AUはその名の通り、Mac/AU専用だったが、ORANGE VOCODER IVはバージョン4では、Mac/Windows、AAX/AU/VST2.4&3対応となった。

ORANGE VOCODER IVのボコーダー・アルゴリズム

ORANGE VOCODER IVのボコーダー・アルゴリズム

 バージョンアップに伴い、全体を再構築。ボコーダーセクションでは、ゼロレイテンシーのアナログモデリングを含む16種類の新しいVOCODERアルゴリズムを追加し、アルゴリズム総数は24となった。そのほかステレオ対応やエクスパンダーモジュールの追加、フィルターバンク・リバーブ回路=TRACESの再設計などの改善が行われている。

VOCODERタブ

VOCODERタブ

 新ピッチ・クオンタイザー・モジュールでは、ターゲット・ピッチのリアルタイムMIDIコントロールに加え、スケールやノートを指定する5種類のモードを用意。モード切り替えによってゼロレイテンシー動作やグレイン・モーフィング機能、リアルタイム入力のウェーブテーブルシンセのようにふるまう機能も搭載された。また、同社ADAPTIVERB同様のFREEZE、リバーブやコーラス、フォルマントシフターといったエフェクトの一新もトピックとなっている。

SYNTHタブ。右上から3つ目にある結晶のようなアイコンがZYNTH

SYNTHタブ。右上から3つ目にある結晶のようなアイコンがZYNTH

 シンセ・セクションはステレオ化を果たし、従来の32ボイスから64ボイスに拡張。ユニゾン機能のパラメーター拡張や、フィルターセクションの一新、新オシレータ波形の追加、ピッチ・モジュレーターの増加など機能を拡張しながら、扱いやすいマクロコントロールも搭載し、単体ソフトシンセとしても使用可能。スクリプトとAIによるシンセ音色生成機能ZYNTHで、さまざまな音色バリエーションを得ることもできる。

ORANGE VOCODER IVを含むバンドルZAP IIIも登場

ZAP III

 この新しいORANGE VOCODER IVを含むプラグインバンドルZAP III(オープンプライス)も新登場。MUSIC EcoSystems STOREでの通常販売価格171,600円のところ、6月1日(木)までイントロプライスの126,500円で販売される。

ZAP III収録内容

  • ORANGE VOCODER:マルチアルゴリズム・ボコーダー
  • INTENSITY:マスタリング・グレード・オーディオ・プロセッサー
  • UNVEIL:リバーブ調整&シグナル・フォーカシング・プロセッサー
  • UNFILTER:トーナル・コンターのアダプティブ・リニアライゼーション
  • UNCHIRP:非可逆コーデック・アーチファクト除去
  • PITCHMAP:ミックス済み音楽をリアルタイムに書き換え
  • MORPH:リアルタイム・ストラクチュアル・オーディオ・モーフィング
  • UNMIX::DRUMS:ミックス内のドラムをブーストまたは消す
  • ADAPTIVERB:ハーモニック・トラッキング・リシンセシス・リバーブ
  • WORMHOLE:別世界のオーディオ・エフェクト・プロセッサー

製品情報

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