KORGは、インターネット動画配信システムLive Extremeのライブエンコーダー・ソフトウェア(配信管理用ソフト)を、一定の条件を満たす配信管理業務の事業者へライセンス提供開始した。ライセンス費用は、Live Extreme提携プラットフォームを通じて配信主催者が負担するため、配信管理者に費用はかからない。
2020年9⽉に発表されたLive Extremeは、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した⾼い⾳質が好評を博し、発表以来70公演以上のコンサートやイベントの配信に採⽤されてきた実績を持つ。
配信拠点へのLive Extreme Encoder常設と会場スタッフによる配信も増加しつつあったが、他の会場ではKORGのスタッフが配信管理をする必要があり、配信数が限られていた。
今回、このライセンス・プログラムによって、⼀定の条件を満たした配信管理者が、⾃⾝で保有するPC(Windowsマシン)にライブエンコーダー・ソフトLive Extreme Encoderをインストールし、配信管理業務に利⽤することができるようになる(本ライセンスでLive Extreme提携プラットフォーム以外から配信することはできない)。また、KORGでは操作⽅法を学ぶための講習会、配信テストを⾏うためのサーバー環境、技術サポートも無償で提供するという。
Live Extreme Encoder配信管理者向けライセンス条件(2023年1月現在)
- 配信管理事業を⾏っている法⼈、または配信管理を主業とする個⼈事業主
- 配信管理業務を年間25本以上請け負っていること
- Live Extreme Encoderの推奨スペックを満たすPCを2台以上所有していること
- コルグ本社(東京都稲城市)で⾏われる講習会に参加可能なこと
(以上のすべてを満たすこと)
Live Extreme Encoder推奨PC(2023年1月現在)
- OS:Windows 10 Professional (64bit) 以降
- CPU:Intel Core i7-10700以上 (QuickSync Videoに対応していること)
- RAM:16GB以上
- ビデオ・キャプチャ:Blackmagic Design DecklinkシリーズまたはUltraStudioシリーズ
- オーディオ・デバイス:96kHz以上のサンプルレートをサポートするASIO対応オーディオ・インターフェース