IK MULTIMEDIA、ソーシャル・ディスタンスをキープするためのデバイスを発表

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 IK MULTIMEDIAが、職場や公共スペースにて、装着者同士の接近をアラーム監視するウェアラブル・デバイス、Safe Space(99.99€/個)を発表した。2020年第3四半期に発売予定で、プレオーダーを受付中。ボリューム・ディスカウントにも対応するという。 

 同社が自社の勤務者用に開発したデバイスで、楽器関連産業が安全に操業再開し、安心して業務を行えるよう、他企業への販売も行うもの。充電式バッテリーにてワイアレスで動作し、ほかのSafe Spaceデバイスが2m以内に入ってくると感知。視覚、振動、音声のいずれかの選択されたアラームで着用者に警告する。

 特許出願中のアルゴリズムを採用しており、セットアップや特別なインフラは不要。リストバンドやストラップに装着したり、ポケットに入れて持ち運ぶことが可能だ。UWB(Ultra Wideband)技術の採用により、Bluetoothデバイスの10倍の精度で、10cmまでの超精密測定が可能だという。

 IK MULTIMEDIAでは、工場、倉庫、オフィスなどのほか、音楽学校、店舗、講堂、イベント・スペースなどの公共スペースを訪れる人の利用も想定。迅速かつ簡単に消毒できるように設計されており、防水性も備える。

 各Safe SpacerにはIDタグと内蔵メモリーを搭載。オプションでユーザーの名前を関連付け、不用意な接触を追跡するも可能となっている。プライバシー維持のため、Safe SpacerのIDと近接性以外のデータは保存しない仕様だ。 

 スマートフォンなどを併用しなくてもよいのが利点だが、セットアップやモニタリングのために、iOS/Androidアプリも用意。装着者とIDの関連付け、アラートを発する距離設定、アラーム設定が行えるほか、接近情報(位置情報などは収集対象外)などを後からログ・データとして書き出すこともできる。

 

 

公式Webサイト(本ニュース掲出時点では英語のみ)

Safe Spacer - Wearable social distance monitor by IK Multimedia