Inter BEE 2008レポート

巨大な黒い蜂の巣!?

これは何でしょう? 答えは……MEYER SOUNDのSB-3Fというスピーカー(のフロント・グリルを外したところ)です。448個(!)の1インチ・ネオジム・ドライバーを搭載したモデルで、2〜9kHzという周波数特性。ツィーターだけ集めたもの、と考えるとそれも納得…

サラウンド・マイク、合計何ch?

Inter BEE会場ではサラウンド・マイクも多数展示されていました。音楽のスタジオ・レコーディングでは使う機会も多くないとは思いますが(ツリーを組んでしまうことも多いですしね)、ホールでの収録やサラウンド放送での同録などには重宝しそうです。 まず…

Inter BEE 2008終了しました

3時間半ほど前になりますが、Inter BEE 2008が終了しました。 17時に閉場した瞬間から、各ブースで一斉に撤収がスタート。そんなあわただしい中、サンレコ編集部は次なる企画のために出展各社を回って機材をお借りしたり……。 このサイトでのレポートは合間…

SONYの新ダイナミック・マイクは……

映像・放送部門にあるSONYブース。この方のCMもすっかりおなじみになりましたが、制作側もハイビジョン&Blu-rayで、というテーマのようです。 音響機器はC-800G/9Xなどのマイクが中心ですが、新製品としてあったのがこのF-115B。一見レトロなスタイルのマイ…

“パワード10M”が登場!?

Inter BEEでは、カスタム系とでもお呼びしましょうか、スタジオやエンジニアのニーズに合わせて機材を制作するメーカーも出展しています。 まずはCURRENT。何とYAMAHA NS-10Mをパワードにしてしまいました!このCSP192はご覧の通り、NS-10Mのリアに取り付け…

CHAMELEON LABSの新製品

アコースティックエンジニアリングのスタジオにて、NEVE 1073タイプのプリアンプ/EQ、7602などで知られるCHAMELEONの新製品が展示されていました。 上段は7602MKII。7602に入力インピーダンス切り替えとLEDメーターを加えたモデルで、リボン・マイクにも対…

Inter BEE会場にスタジオ出現

Inter BEEレポートなのに、なぜスタジオの写真が?……という感じがしますが、これがれっきとした展示なのです。 アコースティックエンジニアリング&アコースティックデザインシステムは、Inter BEE会場に本格的なスタジオを構築。DIGIDESIGN Icon D-Command…

JBL PROFESSIONAL Eon新シリーズ

JBL PROFESSIONALの製品はパワード・モデルの展示が中心でした。例えばこちらのEon 515+Eon 518S。 Eonと言えばこうしたコンパクトなパワード・スピーカーとしては早い時期から使われていたモデルですが、他社からも同様のコンセプトのモデルが続々とリリー…

LEXICONのオーディオI/O

ヒビノのブースで、LEXICONのオーディオI/Oが参考出品されていました。 製品名はI・Onix FW810S(写真上)。FireWire接続でアナログ8イン/8アウト+S/P DIFの10イン/10アウトという仕様です。すべてのアナログ入力にはファン多雨電源対応マイクプリを搭載…

ALESISのスマートなライン・ミキサー

プロ・オーディオ・ジャパンのブースから。ALESISのラック・マウント・ミキサーMultiMix 8 Lineをリリース。 36,540円で発売中です。複数台のカスケードにも対応しています。何でもソフト化が進む昨今ですが、最小限のハードは持ちたいという人には、このく…

AKG Perceptionシリーズが一新

今秋からヒビノが輸入販売を開始したAKG製品。おなじみCシリーズのサウンドを受け継ぎつつ、コスト・パフォーマンスに優れたコンデンサー・マイクのPerceptionシリーズが一新されました。 左からPerception 420、Perception 220、Perception170、Perception …

EASTWESTのPlayソフト音源群

Inter BEEではどちらかというとレコーディング/ミックス/マスタリングやPAなどの製品が多いのですが、楽曲制作やアレンジ向けのものもあります。 ABLETON Liveでおなじみ、ハイ・リゾリューションのブースでは、EASTWESTのPlayエンジン搭載ソフト音源に力…

CHARTEROAKの2chコンプ

コンチネンタルファーイーストのブースより。コンデンサー・マイクでおなじみのCHARTEROAKが、初めてのアウトボードをリリースしました。 SCL-1という2chディスクリート・コンプレッサーで、会場で聴く限りはナチュラルな効き具合という印象でした。もちろ…

NEVEの4chマイクプリ

報映産業のブースにはNEVEのアウトボードが多数展示されていますが、新製品はこちら! 4chマイクプリの4081です。モデル名から想像できる通り、1081プリアンプを4ch分搭載しています。Windows/Macからリモート・コントロール可能、さらにはA/Dカードの搭載…

ケーブルの話題

ケーブル関係の話題をまとめてみます。 高音質ケーブルでおなじみOYAIDE/NEOブース。AR-910という、AES/EBUとアナログ兼用ケーブルが新製品です。 コネクターも新しく開発したFOCUS1というモデルで、ボール・ベアリングを使用してしっかりロック。接続先は一…

MARANTZのSDレコーダー

ポータブル・レコーダーが人気の昨今ですが、そこにMARANTZ PROFESSIONALから送り出されたのがこちら。 このPMD661、ポケット・サイズというわけにはいきませんが、24ビット/96kHz対応の質実剛健なモデル。大きなディスプレイもついていて、視認性にも優れ…

FLUXの高品位プラグイン・エフェクト

メディア・インテグレーションでは、新たにフランスのプラグイン・ブランド、FLUXの取り扱いをスタートしたそうです。 当然、Inter BEE会場でもデモが行われています。プラグインの種類は実に多いのですが、画面左のAlchemistは、最大5バンドのマルチバンド…

新たなギター用プラグイン

Breverbというリバーブ・プラグインで一躍有名になったOVERLOUDが放つ、次なるプラグインはギター・アンプ/エフェクト・シミュレーターです。 その名もTH1。Seamless Live Remodelingという技術を使って、2つの異なるアンプ・モデルをミックスできるそうで…

DIGICO SD7/SD8

DIGICOのDシリーズに続く、新しいデジタルPAコンソールがSD7です。 さらにその優れたDSP処理能力を受け継ぎつつ、コストパフォーマンスに優れたSD8も登場しました。 両機とも、タッチ・ディスプレイ手前にあるノブに、任意のパラメーターを呼び出し可能。例…

SOUNDCRAFT SI3

SOUNDCRAFTの新しいデジタルPAコンソール、SI3が登場しました。同社のデジタル卓と言えば、これまでにVI6/VI4がリリースされていますが、大きなディスプレイが特徴的だったそれらとは全く異なるデザインです。 VIシリーズがラック+コントロール・サーフェス…

CAKEWALK Sonar V-Studio 700セミナー

ROLANDブースでは、CAKEWALK Sonar V-Studio 700のセミナーが行われていました。システム構成はこのムービーをご覧いただくと、すぐ理解できると思います。 YouTube: CALEWALK Sonar V-Studio 700 1/2 そして、VS-700Cの使い勝手はこちらのムービーをチェッ…

IK MULTIMEDIA T-Racks 3 Deluxe(続)

昨日お伝えしたIK MULTIMEDIA T-Racks 3 Deluxeですが、DIGIDESIGNブースでのデモは大勢の来場者で盛況です。 YouTube: IK MULTIMEDIA T-Racks 3 DeluxeM/S(サム&ディファレンス)処理が行えるようです。FAIRCHILD 670には実機にもLAT/VARモードがありまし…

MIDAS Pro6

MIDASのデジタルPAコンソール、Pro6です。XL8の機能をそのままにサイズを凝縮したモデルになります。 EVIオーディオ・ジャパンのブースでは2台のPro6が稼働していますが、どちらも常に来場者が触れている状態。ですので、EVIの担当者が来場者へ説明している…

ALLEN&HEATH iLive

コモドマッティーナのブースにて、ALLEN&HEATHのデジタルPAコンソール、iLiveが展示されています。 iLiveはエンジン+I/Oを兼ねるラックとコントロール・サーフェスで構成されているタイプのコンソールですが、コントロール・サーフェスが4サイズから選択で…

UNIVERSAL AUDIO LA-610 MKII

UNIVERSAL AUDIOの新しいアウトボード、LA-610 MKIIです。 610真空管プリアンプと、TELETRONIX LA-2AタイプのT4オプト・コンプ回路を組み合わせたLA-610の後継になります。LA-610にはSignature Editionという、世界限定500台のモデルがありました。あるエン…

3D音響が手軽に作れるソフト

全く新しい技術に出会えるのもこうした展示会の魅力。ARNIS SOUND TEHNOLOGIESのブースでは、Windows対応の立体音響ソフトSoundLocusのデモが行われていました。 頭の回りを自由自在に飛び交うような音から自然なサラウンドまで、グラフィカルな画面で自在に…

EUPHONIXのMA卓はDAWコントローラー機能内蔵

MC Artistシリーズで、ホーム・レコーディングの世界まで降りてきたEUPHONIX。さまざまなDAWをコントールできるスタイリッシュなコントローラーは大きなインパクトがありました。 今回、EUPHONIXは幕張メッセに隣接するホテルニューオータニに拠点を据えて、…

デジタルPA戦線はコンパクト・サイズへ

初日の閉場直前に、ざざっと見て回ったのがPAコンソールの新モデル。詳しい取材はこれからですが、先にその姿だけでもご紹介します。 ALLEN&HEATH ILive-80@コモドマッティーナ DIGICO SD8@ヒビノ こちらは既に本誌でもお伝えしていますがMIDAS Pro6@EVI…

YAMAHAがNEXOを傘下に

YAMAHAがフランスのスピーカー・メーカーNEXOを傘下に収め、国内での輸入販売をスタートしました。 YAMAHAのPAスピーカーと言えば、簡易PA的なものから設備用までさまざまなラインナップがありますが、特にツアー用を謳った製品は無かったので、NEXO製品がそ…

KRK Ergo

発表があったのは今年の年頭だったと思いますが、ようやく実機を見ることができました。 音場補正機能内蔵のモニター・コントローラーKRK Ergoです。FireWireオーディオI/O機能も内蔵されています。デモではコントロール・ソフトも立ち上がっていますが、さ…

TASCAM VL-Aシリーズ最新モデル

TASCAMと言えば、業務用機器のブランドであると共に、長年にわたって自宅録音環境を支え続けてきた老舗です。そんな宅録家にも手が届く価格と高音質を両立したパワード・モニターVL-Aシリーズに、8インチ・ウーファーのVL-A8(写真左)が加わりました。 ア…

IK MULTIMEDIA T-Racks 3 Deluxe

マスタリング用ソフトとして古くからあるIK MULTIMEDIA T-Racks。オリジナルのバージョン1は同社のソフト・シンセSampleTankより古くからあるのですが、その最新版が登場します。DIGIDESIGNブースに参加しているメディア・インテグレーションのコーナーです…

UNIVERSAL AUDIO UAD-2がPC Expressに対応

V-Machineに引き続きフックアップのブースからです。UNIVERSAL AUDIO UAD-2が発売されたばかりですが、現在のところラインナップはデスクトップ用のPCIeのみ。しかし、ノートにも対応できるよう、PC Express対応版も現在製作中とのこと。 UAD-1 Xpanderと同…

SM PRO AUDIO V-Machine

フックアップのブースでは、SM PRO AUDIOの新製品、V-Machineが登場。小型の筐体にWindows用VSTプラグイン・インストゥルメント&エフェクトをインストールして、スタンドアローンで使用できるというものです。 プラグインのインストールなどはコンピュータ…

T.C. ELECTRONICの……

T.C. ELECTRONICと言えば、ハイエンドなデジタル・プロセッサーやオーディオI/Oでおなじみですが…… 右上にあるのはAPPLEのMighty Mouseです。左下にあるのがT.C. ELECTRONICの新製品です。別の角度から見てみましょう。ノブ状のものです。その正体は、横のプ…

FOSTEXのライブ用レコーダー+ミキサー

FOSTEXのブースより。まずは写真をご覧ください。 16ch/4バスのミキサーに見えますが(その通りです)、実はその奥にあるユニットとセットです。そのユニットの写真はこちらになります。これはLR16という、ライブ・レコーディング用のミキサー兼レコーダー…

SSL XLogic E Series

SSLの縦型モジュール、XLogic X-RackにE Series EQ ModuleとE Series Dynamics Moduleが加わりました。 どちらもSL4000Eシリーズをベースにしたものです。EQは、LFバンドのカラーがブラウン/ブラックのタイプで特性切り替え可能。1980年代を支えたサウンド…

GENELEC 6010A用サブウーファー

オタリテックのブースからのレポートです。 GENELEC 8000シリーズの特徴を受け継いだ超小型パワード・モニター6010A専用のサブウーファー、5040Aが日本に到着しました。

英国製PAスピーカーが上陸

WHARFEDALE PROは、ハイエンド・オーディオの世界で有名なイギリスのスピーカー・メーカー、WARFEDALE(ワーフデイル)のプロ・オーディオ・ブランドです。プロライティング部門にあるイースペックのブースで展示されています。 美しい曲面を描くTitanシリー…

残響を消すプラグイン

タックシステムがNTTラーニングシステムズと共同開発したNML RevCon-RRは、“アンチリバーブ”とでも呼べばいいのでしょうか? 収録した音声から残響成分だけを取り除いてしまうプラグインです。 DIGIDESIGN Pro Toolsに対応したAudioSuiteプラグインです。例…

EQUATOR AUDIO RESERCH Clarity

コンチネンタルファーイーストのブースで見つけたのは、日本初上陸のEQUATOR AUDIO RESEARCHの同軸パワード・モニターです。 小さいものから順にウーファー径8インチのQ8(市場予想価格169,800円前後/1本)、10インチのQ10(市場予想価格229,800万円前後/…

AUDIO-TECHNICA AT2050&AT2035

AUDIO-TECHNICAのブースでは、サイド・アドレス型の新しいコンデンサー・マイクが登場。 AT2050(単一/双/無指向)とAT2035(単一指向)は、新開発ダブル・ウェーブ・ダイアフラムによってその体積を稼ぎ、小口径ながら上位機に匹敵するサウンドを獲得して…

ROLAND V-Mixing System+REACドライバー

映像部門のROLANDブースのステージでは、デジタルPAシステムであるV-Mixing Systemと、イーサーネットを使用した伝送規格REAC、さらにこのREACを使用して24ビット/40chのレコーディング環境を構築するドライバー・キットのデモが行われていました。 V-Mixing…

CALEWALK Sonar V-Studio 700

ROLANDグループのブースはプロ・オーディオ部門と映像部門の両方にありますが、まずは映像部門の方に足を運びました。 Windows用のDAWソフト、Sonar 8を中心にしたSonar V-Studio 700が展示されています。64ビット処理を誇るSonar 8 Producerと、フィジカル…

DIGIDESIGN Pro Tools 8

先ごろ発表されたPro Tools 8が大々的に展示されています。DIGIDESIGNのブースはもちろんですが、タックシステムやメディア・インテグレーションなどDIGIDESIGNディーラーのブースでも既にPro Tools 8が多数稼働中です。 写真はPro Tools 8に付属するリズム…

Inter BEE 2008開幕

毎年恒例の国際放送機器展“Inter BEE”が本日から幕張メッセで開催されます。 サンレコでは毎回、1月号(12/15発売)の誌面でレポートを掲載してきましたが、今年はWebでも会場から速報をお届けしていきたいと思います。